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交通事故被害者の方が、生きていれば得られたであろう将来の所得の推計を、死亡事故の逸失利益と言います。
死亡事故の場合、被害者の方は生命を奪われるわけですから、もし交通事故に遭わずに生存していれば得られたであろう収入や利益のすべてを失うことになります。これを死亡事故の「損害」として扱うのです。

死亡事故の逸失利益の算出方法は以下の通りになります。

●死亡事故の逸失利益の算出方法

逸失利益＝年収×（1-生活控除率）×（就労可能年数に対するライプニッツ係数）

また、死亡事故の逸失利益の算出は、被害者の職業によって算出方法が異なります。

①収入を証明できる場合

交通事故前年の収入（税込み）を基礎として算出します。

②収入を証明できない人（求職者、主婦など）

賃金センサスの男女別全年齢平均賃金に基づいて算出するのが原則です。

③無職者（幼児、18歳未満の学生、高齢者など）

賃金センサスの男女別全年齢平均賃金に基づいて算出するのが原則です。

尚、就労可能年数に対するライプニッツ係数（または新ホフマン係数）は、原則として、６７歳までを就労可能年数としています。※開業医・弁護士については７０歳までとされる場合もあります。
※およそ５５歳以上の高齢者（主婦を含む）については６７歳までの年数と平均余命の２分の１のいずれか長期の方を使用します。